モリモトマサミ
MASAMI MORIMOTO
ニューヨーク大学(NYU)大学院ヴォーカル・パフォーマンス科修了。
NYUでは、アメリカ発声界の権威、ロバート・ホワイト氏(現ジュリアード音楽院教授・メトロポリタンオペラ研究生担当)
に師事。オペラ、英語歌曲といったクラシックから、ミュージカル、演技(スタニスラフスキー・メソッド)、マイム、アレクサンダー・テクニーク、指揮など幅広く研鑽する。
渡米2年目に『カルメン』のモラレス役でアメリカ・オペラ・デビュー。その後、アメリカ各地の劇場において『フィガロの結婚』『愛の妙薬』『リゴレット』『椿姫』『仮面舞踏会』『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』など数多くのオペラに出演。
低音域が充実しているためオラトリオでも活躍、「ヘンデルのメサイヤ」「モーツァルトのレクイエム」「メンデルスゾーンのエリヤ」「フォーレのレクイエム」「ブリテンの戦争レクイエム」などのソロを歌う。 コンテンポラリー作品も得意とし、新作オペラやモダン・アートの初演への参加も多数、加えてオフ・ブロードウェー・ミュージカルへの出演も多い。 また、リンカーン・センターのプロ・コーラスとして、クルト・マズア、ロリン・マゼール、イヴァン・フィッシャー、アラン・ギル バートといった巨匠たちのバトンのもと、ニューヨーク・フィルやサンフランシスコ交響楽団、モーストリー・モーツァルト・フェスティバルなどの公演に数多く出演。
現在、ニューヨークでも稀有な、黒人ゴスペルクワイヤーの非黒人ソリストとして、聖マーク教会のミサやコンサートで黒人シンガーをバックに歌っている。
ヨーロッパにおいては、演奏活動の第2の拠点ベルリンにて、フランス・ホイツ氏(ロッテルダム音楽院声楽教授)とジョン・ドーソン氏(ベルリン・ドイツオペラ、コーチ)の元で研鑽を続け、ポツダムのニコライザールにて「マックス・ブルッフのオデュッセウス」のバスソロで、ヨーロッパソリストデビューを果たす。
指導者としても国内外で高い評価を得ており、アメリカではイザベラ高齢者センターでシニア世代のためのクワイヤーを担当。スタンダードナンバーを中心に、日本人がアメリカ人に英語の歌を教えるという他に類をみない指導経験を持ち、英語ディクション指導にも定評を得ている。
日本でも発声や外国語の発音に悩む多くの生徒を指導、海外を目指す若い歌手にアドバイスする他、自身の俳優キャリアを活かした総合的なトレーニングに定評があり、ここ数年だけでもアメリカオペラ劇場、アメリカミュージカル公演(『南太平洋』『Avenue Q』『Cats』)、アメリカパフォーミング・アーツ高校、日本国内のメジャーなミュージカル公演の主役オーディションの合格者を輩出するなど多くの結果が出ている。